俺が東京で展覧会をすると「盗みに来ました」と2回ほど来たことがある成田一徹氏!

テクニックを盗みに来たという事である。

彼は東京のバーを題材にした切り絵で、サントリーとかとタイアップして、一世を風靡した。

彼は小説家の井上ひさしの奥さん(西館代志子さん)に見出された人だ。とてもラッキーな人だ。彼女は彼を天才といっていた。切り絵というものを見たことがなかったんだと思う。

この写真が彼の作品だが、彼は写真をトレースしたか、デッサンしていたのである。

彼は人物の表情が描けないし、動かせず、写真そのままだったのだろう。それでは小説の挿し絵はできない。

デッサンしていたとすれば、力がついて、小説の挿し絵はできるようになると思う。しかし出来なかった。やはりトレースしていたんじゃないかと想像する。

ある展覧会に、彼を担当する広告代理店の人が来た。俺は突っ張っていたから、「僕が切り絵の第一人者です」といったら、「第一人者は成田一徹さんです」という!

第一人者が展覧会に、「盗みに来ました!」なんて言って来るか!と腹で思って、話をやめた。

広告代理店の社員といえば、眼力があると思いきや、その程度だ。

成田一徹さんに聞いた話だが、彼も出版社周りをしたそうだが、新潮社で「百鬼丸さんがいるから、無理だ」と言われたそうだ。

確かに、彼は、俺をぜんぜん超えることはできなかった。

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