「手間をかけないものに碌なものがない」といわれる。
確かにそう思う。
友人の書家が、3mくらいの龍描いていた。一緒に個展をしようといった。断った。
俺の巨大作品と比べると、クオリティが落ちるからだ。
龍というのは難しい。
何が難しいかといえば、誰も書いたことのない龍を描くこうとすればだ。
そりゃあ、北斎の描いた龍を真似するのは簡単!絵描きは、誰もみたことのない龍を、いや、少なくとも俺は描きたい。
それはともかく、筆で描くということは、一発で描くということだ。消しゴムも使わず。
長考があればまだいいかもしれないが、素早く描くということは、欠点も現れる。
完璧を目指して、丹念に作る俺の作品に叶うはずがない。
でも、達人はいるのかもしれない。水墨画の村上豊さんだったらどうかと思うくらいだ。中国人にもいるかもしれない。
それなりに名のある書家の、眼力のなさが現れた出来事だった。

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